大阪市西区千代崎2丁目8番付近、九条新道交差点です。
ここに「大阪市電創業の地」の石碑が立てられています。大阪市顕彰史跡としては、「大阪市電発祥の地」(大阪市顕彰史跡第123号)の名称で登録されているとのこと。
大阪市電は1903年9月、最初の区間・築港線として花園橋西詰~築港桟橋(現在の地下鉄中央線大阪港駅よりもさらに西側の地点)の約5kmの区間で開業しました。全国的に見ても、公営事業者としては日本初の路面電車路線だということです。
現在のみなと通から中央大通の区間にあたり、現在はこの区間では大阪シティバスの路線(大阪駅~天保山)が運行されています。
当時の保有車両数は5両、うち1両は2階建て電車だったということ。
花園橋西詰停留所(のち花園橋停留所→九条新道停留所に改称)があった付近が、現在の九条新道交差点付近にあたるということです。
その後市電は路線を拡大していきましたが、モータリゼーションの進化により、当時の社会背景では交通渋滞の元凶とみなされるなどしてしまったことから、地下鉄に置き換えられるなどして廃止が進み、1969年に最後の路線が運行を終了して全廃されました。
スポンサーリンク